~ 目次 ~
1. 設計に入る前に
1.1. 前回の振り返り
前回はギアの設計に必要な理論を調べました。今回は実際に歯車の設計をしていきたいと思います!
前回の最後に掲載した計算式1をここにも書いておきます。この式を使っていきます。
\begin{equation} \label{mod_using_da} m = \frac{d_a}{z+2} \end{equation}
1.2. 壊れた歯車のモジュールは?
式(\ref{mod_using_da})を使って、歯車のモジュール $m$ を調べてみます。少し大変ですが、壊れた歯車の歯数は地道に数えていきます(笑)。

歯数を数えると $z=62$ [枚] 、刃先円直径は $d_a=38.9$ [mm] (ノギスで測定)でした。 これを計算式に入れて、モジュール $m$ [mm] を計算してみます。
\begin{equation} \label{old_rc_mod} m = \frac{d_a}{z+2} = \frac{38.9}{62+2} = 0.6078125\dots \simeq 0.6 \end{equation}
ついでにダイヤメトラルピッチ $P$ [1/in] も計算してみます。
\begin{equation} \label{old_rc_P} P= \frac{25.4}{m} = \frac{25.4}{0.6078125} =41.7892\dots \simeq 42 \end{equation}
前回まとめた表と見比べてみると、モジュールが切りの良い数字($m=0.6$) になっているので、恐らく壊れたギアのモジュールは$0.6$であると考えられます。
ダイヤメトラルピッチは $P=42$ になりましたが、ラジコンで使われている 48ピッチ からは大きく離れています。
ちなみにRC Gear Calculatorを使っても同じような計算結果になりました。
表:ラジコンの世界で使われることが多いモジュールとピッチ
モジュール $m$
(Metric Gear Pitches) |
ダイヤメトラルピッチ $P$ |
0.4, 0.5, 0.6, 0.8, 1.0 | 32, 48, 64 |
2. FreeCADでギア設計
2.1. Involute gear 機能で大まかな形状を作成
「Part Design ワークベンチ」に入っている、「Involute gear」機能(下図参照) で設計を進めていくことにします。
細かい操作方法はXsimの技術ドキュメント2が参考になりました。





自動で歯車の形を作ってくれる機能は凄く便利です(^^)
2.2. 細かいところを作っていく









今回はこのくらいにしたいと思います!
大まかな形まで作れて良かったです!
3. 関連記事
- 次回 →→→ 壊れたRCのギアを作りたい [3Dモデリング編2]
- 前回 →→→ 壊れたRCのギアを作りたい [理論編]
4. 参考文献
-
RONSON GEARS 「spur-gear-formulation-calculations」、(https://ronsongears.com.au/wp-content/uploads/2018/05/spur-gear-formulation-calculations.pdf ) ↩︎
-
XSim 技術ドキュメント「FreeCAD インボリュートギア・ツールを使って歯車を作る」、( https://www.xsim.info/articles/FreeCAD/HowTo/Create-gears-with-Involute-Gear-tool.html ) ↩︎