ポリカボディ風の3Dモデルを作る

2022-01-27 · Tomoki Ikegami

"ラジコンのポリカボディ塗装で、塗装後に後悔しないために"

なぜこれをやろうと思ったのか?

 京商のOutlaw rampage Pro を購入したときに、ボディ塗装のデザインに悩んだことがきっかけです。 ラジコンのポリカボディは再塗装が難しい(透明なボディ裏面から塗装を重ねていく)ので、失敗したくないと思い、PC上で塗装結果をイメージ出来たら良いと考えました。

 そこで FreeCAD(オープンソースの3DCADソフト)を使って、ラジコンのボディを作ってみることにしました。

FreeCADでボディ形状作成

製作過程

 FreeCADのサーフェス機能を使って、モデリングを行いました。サーフェス機能の使い方はこちらの記事が参考になりま した。

 製作の流れとしては、

  1. ボディ側面をFront面(正面)作成
  2. ボディ側面をFront面からずらす(ボディ横幅の半分)
  3. ボディ側面をFront面に対してミラーコピー
  4. 2つのボディ側面の間に、ボンネットや屋根、窓ガラス、グリル、バンパーを作る
  5. 4で作った部分と側面を結合して完成

 という感じで進めました。

側面を作っている様子
側面を作っている様子☝(面の作成に失敗すると、画像のように変な突起が飛び出すことがありますw)

完成した側面
完成した側面☝

ミラーコピーした側面
ミラーコピーした側面☝

フロントウィンドウ作成中の様子
フロントウィンドウ作成中の様子☝

おまけ
おまけ☝(3Dモデルの結合に失敗して、側面が3つ出てきたw)

3DCADモデル完成

 ポリカボディのように薄い3Dモデルになったので、リアル感が出て良かったと思います。

ボディ前方
ボディ斜め前方から☝

ボディ後方
ボディ斜め後方から☝

ボディ裏面
ボディ裏面の様子☝(薄いボディなのがよくわかると思います)

色を塗ってみる

blenderで着色

 作成した3DCADデータからstl形式で3Dモデルを出力して、色塗りをしました。  初めはblenderで色をつけてみましたが、初心者の私にとっては操作が難しく、ポリゴンごとに着色するのが限界でした。

法線ベクトル
法線ベクトル※ で面の向きを確認出来ます☝(水色のヒゲみたいなのが法線ベクトルです)

※法線ベクトル:面から垂直に出る矢印のこと。コンピュータグラフィックス用語。

blenderで着色(斜め前方から)
blenderで着色☝(斜め前方から)

blenderで着色(斜め後方から)
blenderで着色☝(斜め後方から)

ペイント3Dで着色

 最終的にペイント3Dを使って塗装イメージを作ることにしました。絵の具で色を塗るような雰囲気で、地道に3Dモデルを塗装していきます(笑)。

 色塗りだけでは雰囲気が出ないので、2DCAD(jw_CAD)で作成したテクスチャ(3Dモデル表面に貼る画像)を貼り付けました。

ペイント3Dで色を塗る
ペイント3Dで色を塗る☝(はみ出さないようにする感じが筆塗りみたい)

jw_CADで作ったウィンドウのテクスチャ
jw_CADで作ったウィンドウのテクスチャ☝

テクスチャを貼り付ける様子
テクスチャを貼り付ける様子☝

完成した3Dモデル

 出来上がった塗装イメージは下の画像のような感じです!

塗装イメージ(斜め前方から)
塗装イメージ(斜め前方から)☝

塗装イメージ(斜め後方から)
塗装イメージ(斜め後方から)☝

地道な作業が多くて大変だけど楽しかった!